人工芝をオフィスに取り入れるとどんな効果があるの?活用法を解説!
2025.06.14人工芝と聞くと、庭やベランダに敷くものと思う方も多いのではないでしょうか。
近年では、オフィスに人工芝を取り入れる企業が増えています。
では、なぜ人工芝を取り入れるのか。
この記事では、
・オフィスに人工芝を取り入れる背景
・人工芝を導入するメリット
・人工芝を導入する際の注意点
・設置費用
・効果的な設置場所
・設置事例
を、紹介していきます。
人工芝でオフィス緑化!注目が高まっている背景
そもそも、オフィス緑化という言葉をご存じでしょうか。
オフィス緑化とは、オフィスに植物など自然に要素を取り入れることを言います。
ではなぜ、オフィス緑化に注目が高まっているのか。
オフィス緑化には、従業員の健康や生産性を高める効果やオフィス内の雰囲気を明るくする効果があるとされています。
このことから、働き方改革のひとつである「業務環境の改善」への関心が高まっているという背景が挙げられます。
オフィス緑化には以下のような方法があります。
・鉢植え
・天井から吊るす(ハンキングプランター)
・壁に飾る
・棚に置く
・パーテーションに取り付ける
さまざまな方法がありますが、今回は人工芝を取り入れたオフィス緑化について紹介します。
人工芝をオフィスに導入するメリット
オフィス緑化を行う上で効果的な人工芝ですが、人工芝にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、以下の3つのメリットを詳しく紹介します。
景観の美しさ
従業員の働く環境
メンテナンス方法
景観が美しい
1日の多くを会社内のオフィスで過ごすからこそ、見た目がキレイな方が良いですよね。
また、身近で自然を感じることができるので、従業員のリラックス効果も期待できます。
そして設置場所によっては社外の人の目にも触れるので、多くの人から「働き方改革に前向きな会社」、「手入れの行き届いている会社」として、好印象を与えることができます。
バイオフィリア効果の期待
バイオフィリア効果とは、ストレスを軽減させる効果のことを言います。
これは生命や生き物、自然を表す「バイオ」と、愛好や趣味を表す「フィリア」を組み合わせた造語です。
植物を見ると、なんとなく心が穏やかになった経験はありませんか?
それは、植物をみるとアルファ波という精神の安定を示す脳波が増加するからです。
アルファ波には、心拍数の安定や筋肉の緊張を緩和させる効果があるので、この脳波が増加することで作業効率のアップや、従業員のストレスを軽減し働く環境が向上します。
当然、ストレスが軽減し作業効率がアップすることで、従業員のモチベーション向上につながり、従業員同士が切磋琢磨しオフィス内の空気が良くなります。
オフィス内の空気が良くなれば、業績アップにもつながり、従業員の働く環境も良いものになるので、メリットと言えるでしょう。
コミュニケーションの活性化
前述したアルファ波に関係しますが、緊張がほぐれることでコミュニケーションが円滑に進むと言われています。
また、リラックス効果もあるので温和で話しやすい環境が作りやすいです。
従業員同士のコミュニケーションはもちろんですが、商談場所に人工芝を設置することで取引先とのコミュニケーションの活性化も期待できます。
オフィス緑化は、見た目の美しさやリラックス効果だけでなく仕事の成功率にも関わってくるほど、重要な取り組みと言えます。
メンテナンスに手間がかからない
天然の植物に比べて圧倒的にメンテナンスが楽であることも、人工芝のメリットです。
なぜ、人工芝はメンテナンスに手間がかからないのか。
それは、人工芝の素材がポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックからできているからです。
プラスチックなので水やりや芝刈り、肥料やりなどの作業は一切不要です。
働く環境を整えるために導入したにも関わらず、業務が増えてしまうとかえって負担になりますよね。
だからこそ、負担を増やさず、働く環境を整えるという点では緑化の中でも人工芝は最適と言えるでしょう。
人工芝をオフィスに導入する際の注意点
メリットがあるということは注意点も存在します。
ここからは注意点とあわせて対策について2つ紹介します。
掃除の手間にならない場所に設置する
一般的に人工芝には、水はけを良くするために裏に穴が開いています。
この水はけ穴にゴミや汚れが溜まってしまいますが、この汚れ自体は掃除機で簡単に取り除くことができるので安心してください。
なによりも注意してほしい点が、液体による汚れです。
人工芝と床の間には隙間があるため、液体をこぼしてしまうと隙間で溜まってしまいます。
液体が長時間溜まってしまうと、床の傷みだけでなくカビの発生など衛生的にも良くありません。また、ロールタイプの人工芝を設置する場合、簡単にはがすことができないので掃除がとても大変です。
だからといって、そのままにしておくとカビが発生したり、床や人工芝を傷めてしまうので、よく考えてから人工芝を設置しましょう。
対策として、水道がある場所を避けてあげる、取り外しがしやすいタイルタイプの人工芝を活用すると良いでしょう。
静電気の発生
人工芝の素材でよく使用されるプラスチックは、電気が溜まりやすく静電気が発生しやすい素材です。
激しい痛みを伴うわけではありませんが、ふとした拍子に感じる静電気は少しだけ不快ですよね。
そこで対策として、静電気除去スプレーの使用や、人工芝の下に導電性ゴムマットを敷くことをおすすめします。
100円均一やホームセンターで購入できるアイテムなので、気になる場合は試してみてください。
人工芝をオフィスに導入する際の費用
では、実際にオフィスに人工芝を取り入れる際、どのくらいの費用が掛かるのでしょうか。
一般的に人工芝は1平米あたり1,500円~3,000円で、業者に依頼する場合は1平米あたり約6万円です。
自分たちで人工芝を敷く場合
10~20人が入る会議室の広さが20~60㎡とされているので、自分たちで人工芝を敷くとしても、数万円から人工芝の種類や設置場所の広さによっては数十万円の費用がかかります。
参照:会議室の広さは一人当たりの面積がポイント!使い方に合わせたレイアウトの例も紹介|(株)オフィッコス|名古屋の賃貸オフィス・貸事務所探し専⾨の不動産仲介業者 (offi-cos.co.jp)
業者に依頼する場合
同じく10人~20人が入る会議室20~60㎡で計算した場合、数百万円の費用が発生します。
自分たちで人工芝を敷く場合と比べると、かなり大きな金額ですが、オフィスの景観は会社の顔といっても良いくらい重要です。
社内外問わず多くの方が出入りするので、費用を抑えることよりも見栄えの美しさに重きをおいて、プロの業者に依頼することをおすすめします。
もし、自分たちで人工芝を敷く場合は以下の3つの注意点を心がけておくと良いでしょう。
・適した設置場所であるか
・設置場所にふさわしい人工芝であるか
・メンテナンスがしやすい設置方法であるか
人工芝をオフィスに導入するならどこに設置するのが効果的か
せっかく人工芝を導入するのであれば、効果的な場所に設置したいですよね。
以下の内容に着目して、効果的な設置場所を紹介します。
・オフィスを緑化する目的
・お手入れのしやすさ
まず、前述したようにオフィスを緑化する目的は「従業員の健康や生産性を高める効果やオフィス内の雰囲気を明るくする効果」があるからです。
なので、人工芝を導入する際は従業員がリラックスできる場所、あるいはリラックスした方が良い場所に設置すると良いでしょう。
従業員がリラックスできる場所に設置
例えば、従業員が一息つきたい時に利用するカフェスペースや休憩室は効果的です。
休憩時間にリラックスできる空間を作ることで、その後の業務の効率化や仕事のモチベーション向上に期待できます。
緊張を和らげたい場所に設置
そのほかに、商談室や会議室も効果的です。
なぜなら、商談室や会議室を利用する際は重要な取引やプレゼンを行う時が多いですよね。
成功させたい仕事の時こそ、緊張を和らげることができる環境やコミュニケーションを円滑に進めることができる環境は必要不可欠です。
だからこそ、商談室や会議室には積極的に人工芝や緑化を取り入れると良いでしょう。
社外の人の目に触れる場所に設置
さいごに、従業員だけでなく社外の人の目にも触れる受付や窓口、会社の入口です。
人工芝は雰囲気も明るくしてくれる効果があるため、好印象を与えることができます。
メンテナンスしやすい場所に設置
つぎに設置するうえで重要なことが、メンテナンスのしやすさです。
人工芝は床の上に敷くので液体をこぼしてしまったときの掃除は大変なので、手洗いスペースがある場所は避けた方が良いでしょう。
また、土足スペースも汚れがつきやすいので、注意が必要です。
乾いた泥や汚れは掃除機で取り除けますが、隙間に入ってしまった汚れなどは簡単に取り除くことができません。
小さな面積に敷くのであれば問題はありませんが、オフィス一体に敷く場合や高面積に敷く場合は注意してください。
さまざまな条件を考えると、床に敷くのは難しいと感じた人もいるのではないでしょうか。
ですが、オフィスに人工芝を設置する方法は床に敷くだけではありません。
例えば、パーテーションや壁面に設置する方法も、オフィス緑化として効果的です。
壁面やパーテーションであれば、土足厳禁や手洗い場の有無などの条件もほとんど必要ありません。
また、お手入れのしやすさだけでなく、常に従業員の目に入るのでリラックス効果やオフィス内のおしゃれな空間作りとしてもふさわしい設置方法と言えるでしょう。
オフィスの規模や、管理ができる人の有無に合わせた場所に設置することで人工芝の適切な効果を実感できます。
人工芝をオフィスに導入した設置事例
設置事例
アイリスオーヤマ株式会社 アイリス心斎橋ビル
ミーティングスペースにはロールタイプの人工芝が設置され、つなぎ目が目立たず、スペースに合わせたカットが施されているので一体感のある空間を作り出しています。
そのほかにも、ワークスペースの一角にも人工芝を敷いたフリースペースが設置されています。
リラックスしながら働くことができる空間作りとして、とても魅力的な設置事例です。
まとめ
オフィスの緑化は、ただ単におしゃれな空間作りだけではなく、働き方改革を重視する社会にとって重要な取り組みです。
従業員が気持ちよく働ける環境を作るうえでとても重要なオフィス緑化は、取り入れる企業もどんどんと増えることでしょう。
そしてオフィス緑化に取り組むうえでさまざまな方法がありますが、メンテナンスがしやすいという点でいくと、人工芝の導入は最適です。
また、オフィス緑化に取り組むことは多くの人に良い印象を持ってもらう機会でもあります。
窓口や会社の入口に人工芝を導入することで社外の人の目にも触れるので、好印象を抱いてもらうきっかけにつながります。
好印象を抱いてもらうためにも、美しい見た目は重要なので人工芝を敷く際はプロの業者に依頼すると良いでしょう。
もし、自分たちで人工芝を敷く場合は適した設置場所であるか、設置場所にふさわしい人工芝であるか、そしてメンテナンスがしやすい設置方法であるかを考えた上で敷くことをおすすめします。

